「柔道整復師になるために勉強はしているけど、実際の就職活動はどうなってしまうのか不安だな」
このようなことを思ったことはありませんか?
就職活動をいつ始めるのかや、周りの就活生がどのように動いているのかを知ることは非常に重要です。
この記事では、就職活動を行う時期や就職活動以外に今やると良いことをご紹介します。
柔道整復師の就職活動に最適な時期
就職活動を早めに始めると、条件の良いものも含め、選択肢の幅を広げることができます。
また、就職先によっては引っ越しなどが必要になり、余りにも遅いとあわただしくなってしまう可能性があります。
まずは就職活動を行っていく時期として、夏休み明けと国家試験前の2パターンの動きをご紹介します。
どちらのスケジュールであっても、焦らずに行動できるように余裕をもって予定を立てるようにしましょう。
夏休み明け
柔道整復師の就職活動を開始するのにもっとも最適なのが、夏休み明けからのスタートです。
学校のご友人も夏休み明けから本格的にスタートさせるという方が多いのではないでしょうか?
なぜこの時期がおすすめなのかというと、多くの整骨院・接骨院がこの時期から少しずつ求人を出し始めるからです。
人気のある整骨院・接骨院で働きたい場合や希望の就職先がある場合、この時期から進めることで就職活動を成功させやすいです。
一方で、国家試験に合格することができなければ柔道整復師として勤務することができないので、試験が不安であれば、まずは試験対策に注力していくべきでしょう。
さらに、この時期に内定を出すのは定員の2、3割程なので、焦る必要はありません。
夏休み明けスタートでなければ就職できない、というわけではないので安心してください!
国家試験前
夏休み明けごろから就職活動を開始する学生は多いですが、国家試験対策に集中したいと思うのは当然です。
そのため、国家試験の直前までは試験対策に集中し、結果を出してから就職活動を本格的に開始するという学生も少なくありません。
みんながやっているからと夏休み明けから就職活動を開始し、国家試験が不合格となっては元も子もありません。
夏休み明けから就職活動を開始する方が有利であることは間違いありませんが、学校の成績や試験の合否が決まってからしか判断しない院も多数存在します。
まずは国家試験合格!という動き方でも問題ないでしょう。
柔道整復師の国家試験は現役合格しよう
柔道整復師として活躍していくのであれば、可能な限り現役生のうちに国家試験に合格しましょう。
もちろん、落ちてしまったからと言ってこれから絶対に合格できない、というわけではありません。
仮に落ちたとしても次の年には受けることができます。
しかし、現役生のうちに合格しておくべき理由が2つあるので、その理由を解説しますね。
柔道整復師の国家試験内容が少しずつ厳しくなってきている
まず、柔道整復師の合格率が少しずつ下がっていることはご存知でしょうか?
約10年前の第20回の国家試験合格率が77.4%であるのに対し、令和2年に行われた第29回の合格率は66%になっているのです。
これは、柔道整復師の数が飽和状態であり、その数を抑えるため難易度が上がっていると予想されています。
年々試験難易度が上がる可能性もあるので、現役生のうちに取っておきたい理由の一つです。
既卒受験生の合格率が低い
さらに大きな理由として、既卒受験者の合格率が非常に低いという理由もあります。
国家試験の合格率を現役生のみで見ると、実は非常に高い水準にあるのです。
第29回の国家試験では、現役生の合格率は85.6%となっていました。
それに対し、既卒受験者の合格率は21.6%と大きく差があり、かなり低い合格率です。
このように既卒受験生の合格率が低い理由は、現役生であれば学校で国家試験対策を行ってくれるのに対し、その対策をすべて自身で行わなくてはいけないからです。
仮にアルバイトなどをしながら受験をしようとすると、空いている時間しか受験勉強に使うことができませんよね。
そういった理由から、学校で対策してもらえるうちに合格する方が確実性が高いのです。
未来を見据えてやっておくと良いこと
これから柔道整復師を目指す皆さんに、未来を見据えてやっておいてもらいたいことをご紹介します。
以下のことは絶対にやらなければいけない、というものではありませんが、やっておくと柔道整復師としてのみではなく、これからの人生にも役に立つはずです。
ビジネスマナーについて
面接の内容で採用されるかどうかが決まるといっても過言ではありません。
ですので、就職活動をうまく進めるためにビジネスマナーを学んでおくと、周りの学生と差をつけることができます。
それだけでなく今のうちにビジネスマナーを学んでおくと、患者さんと接する際に失礼のないようにできます。
患者さんと距離が近いのは良いことですが、礼儀がなっていなければ、評判は悪くなってしまうでしょう。
普段やっている行動が、実は相手に失礼な行動だった、ということもあります。
どんな相手であってもしっかりとした立ち振る舞いができるように、学生のうちに学んでおきましょう。
運動やトレーニング
柔道整復師を目指している皆さんはしっかりと理解されていらっしゃるとは思いますが、柔道整復師として働いていくと長時間の立ち仕事や同じ体勢をとり続ける必要があります。
仕事が原因で、自分の体を壊してしまうということもあり得る話です。
ですので、普段から運動やトレーニングをしっかりと行っておくことで、長時間の立ち仕事にも対応できるようになり、結果的に長く楽に働けるようになるでしょう。
準備をして柔道整復師としての就職活動を成功させよう
これからの人生を決める重要な就職活動。
早ければ早いほど有利ではありますが、まずは国家試験を確実に合格できるように頑張りましょう!
もし、内定をもらえたとしても国家試験に落ちてしまえば、就職活動を1から始め直すことに可能性が高いです。
先程ご紹介した「やっておくと良いこと」も、余裕があればチャレンジしてみてください。
就職活動でも役に立ちますし、これからの仕事や人生にも役立ってくれるでしょう。
この記事が、皆さんの就職活動がうまくいく一助となれば幸いです。
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